第211回:勉強する場所は昼光色の照明を。

第211回:勉強する場所は昼光色の照明を。

(検索ワード:オフィス照明 白い光 電球色 温白色 昼白色 LED)

照明器具の光の色。
家づくりが始まるまでは
意識したことなかった!
と言われる方も少なく
ないのがこのテーマ。

オシャレなお店ほど
意外と暗めの雰囲気に
オレンジ色の光が
ポッと灯っていたり、
事務所の雰囲気は
白〜〜〜!
という雰囲気。

光の色の
イメージって
言われるとたしかに…と
なりますよね。
家に合った光の色のお話です。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

営業マン
照明器具は全て
LEDにしているので
光熱費が安くて
いいですよ。
お客様
そうなんですね。
良かったです。
営業マン
部屋の雰囲気が
オシャレになるように
温白色にしましょう。
お客様
それってちょっと
オレンジっぽい色ですか?
暗くならないか心配です。
白い方がいいかなと
思うんですけど。
営業マン
見た目はたしかに
そう感じるかもしれませんね。
では昼光色にしましょう。
営業マン
よく分からないから
突っ込まないでね(汗)。
お客様
なんだかよく
分からないなぁ。

いやあ怖いですねぇ。
でもホントよくある話です。

お客様は
専門的な光の呼び名なんて
分かりません。
こういうシーンで
建築用語を使いたがる
スタッフさんって
実は
少なくないんですよね。

ではまとめます。
パナソニックの照明カタログから
お借りしています。

オレンジっぽい光
▶︎温白色。
 昔はLEDがなかったので
 電球色とも呼んでいました。

白い光
▶︎昼光色。
 昔はLEDがなかったので
 蛍光色とも呼んでいました。
 蛍光灯の色というと
 ああアレね。と
 分かりやすいかもしれません。

簡単にまとめると
雰囲気を出すなら温白色。
視認性を重視するなら昼光色。

子供部屋や
高齢者の部屋に
白い光が多いのは
「視認性」を重視しているからです。

最近では
部屋のインテリアを
優先するケースが
多いので
室内は「温白色」の照明にして
スタディカウンターに
「昼光色」のスタンドライトで
局所だけ調整。
なんてこともあります。

またLEDの登場により
光の色を変えられる
「調色」照明器具
なんてのも登場です。
例えばこんな照明。
リモコンで色味を変更
できます。


いろんな照明が
登場していて迷いますが、

結論:勉強部屋など視認性優先なら「昼光色」。

文字の読みやすさは
白い光が一番ですからね。

第212回につづく。