第297回:キャンセルしたら契約金戻る?(質問6)

第297回:キャンセルしたら契約金戻る?(質問6)

契約金 申込金 キャンセル 解約 着手金

マスオが受けた質問のご紹介コーナー。

今回は、「いろいろあって今回キャンセルしようと思うんですが、すでに支払ったお金って戻ってくるの?」

確かに気になりますよね。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

 

お客様
今回
キャンセルしようと
思います。
営業マン
え?なんで?
営業マン
そうですか。
よければ理由を
お聞かせください。
お客様
打合せのたびに
追加金額が増えてきて
予算オーバーが
大きいので。
営業マン
え?それは
おたくの
わがままでしょ。。
まあ契約する前に
ある程度の
対応できる的な
トークはしたけどさ。
まあもめても困るし
仕方ないかな。。
先月無理やり契約したのが
失敗だったな。
営業マン
そうですか。
力不足でスミマセン。
一度追加金額含めて
整理しますので
もう少しお待ちください。
キャンセルしても契約金は
お返しできないので。
お客様
多分無理かなと
思ってたけど
やっぱり戻らないのか。。
100万円はイタイなぁ。。

いやあ怖いですねぇ。でもホントよくある話です。

内容が決まっていないのに、勢いで契約してしまうと、その後の打合せでこのような追加金額地獄に陥って、大変なことになるケースもあります。

しかも「契約金は戻らない」をタテに、もう契約したんだから諦めて下さい的な雰囲気で一気に色決めを進めてこられるのもツライですよね。

そもそも契約金は戻らないのでしょうか?

いえ、基本的に契約金や申込金は戻ってきます。

土地の手付金と違うので、「キャンセルする」ことに関しては戻ってきます。

ただし、契約後の打ち合わせ経費などの実費が発生していればその費用負担はあります。

打ち合わせを何度も行い、図面も修正がたくさんあるようなら、いくらか経費の費用負担はありますが100万円丸々使い切っていることはほとんどないでしょう。

キャンセルしたいとお客様が思うのは、大体は「聞いてた話と違う」からが大半ですから。

つまり、キャンセルしたい。だけではお客様のワガママが理由になってしまうので、分が悪くなります。

キャンセルする理由は、「住宅会社が悪い・不誠実」であることを明確にしておきましょう。

営業現場が無理な契約したから、お客様がお怒りになってキャンセルになったんだから穏便に処理しよう。と本社に理解してもらうことでスムーズな返金につながります。

申込書類や契約書類に「返金できない」「実費精算」の記載があっても、情状酌量的な処理をしてもらうように持っていくのが秘訣です。

結論:契約金は戻ってくる。

第298回につづく。