第298回:土地の値段交渉は1回きり。

第298回:土地の値段交渉は1回きり。

(検索ワード:土地の値引き 仲介料 付帯工事 トータル金額)

土地は7桁・8桁の
商品だから、
ちょっとでも安く
買えるなら
ラッキーですよね。

でも
「土地代金って安くなるものなの?」
と思いますよね。

売り手が強気の場合も
ありますが
案外ディスカウントが
通るケースもあったりします。

今回は、そんなお話。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

営業マン
どうしますか?
この土地で
決めますか?
お客様
はい。
よろしくお願いします。
営業マン
では買付の書類に
ご記入ください。
お客様
ちょっと予算オーバー
だから
安くなったりって
します??
営業マン
ここの不動産屋は
ケチだからなぁ。。
営業マン
そうですねぇ。。
ダメもとで
希望価格書いて
出してもいいですけど
先方が
そんな価格なら
売らない。
って言われると
難しいですよね。。
お客様
そうですか。。
分かりました。
そして土地契約後、
営業マン
以前建っていた
古い家の基礎が
一部埋まっているようですので
撤去費用がかかります。
お客様
え?
それってコチラが
負担するんですか??
営業マン
はい。家が以前あった
告知書の記載も
書類にありますし
その上で現状での
取引ですので。。
営業マン
オレも
そこまで調べてなかったから
焦ったけど
まあそういうことに
しちゃえばいいか。
お客様
そんなぁ。。
ただでさえ
予算オーバーの土地
なのに
さらに追加費用が
かかるの??

いやあ怖いですねぇ。
でもホントよくある話です。

土地の値下げ交渉には
3つポイントがあります。
・土地の代金の値下げ
・間に入る不動産屋の仲介料の値下げ
・購入する土地に関する
 家を建てるために必要な工事代の値下げ

今回のケースでは
・売主がスネたら困るから
 土地代の値下げ交渉は見送った
・不動産屋がケチだから
 仲介料の値下げ交渉は見送った
しかし、
埋設されている基礎は
新しい家にとっては
撤去が必要なゴミですので
処分費用がかかります。

事前に
「ここは以前何か建っていましたか?」
と調べておけば
「家屋があった場合、残存物の撤去費用を
 売主が負担する」
という条件をつけて
契約しておけば
買うお客様の負担には
ならなかったのです。

本来、どっちが負担するべきもの
と考えるのではなく、
うまく契約内容に
含めてしまった方が勝ち
といった風習が
不動産業界には
ありますから
良心的に、撤去費用を買うお客様に
請求しないケースと
少しでも高く売りたいから
それは普段してよと言われるケースと
それぞれです。

要するに
家を建てるための
土地購入ですから、
そのための障害を
合わせて土地契約前に
すり合わせしておくのが
賢い土地購入方法です。

そういった
トータルの意味での

結論:値引きの交渉は1回きりと心得る。

契約後にグダグダおねだり
してもダメなのです。
契約前に
きちんと情報整理して
リスクヘッジをしておきましょう。

とは言っても
初めての家づくりの
お客様には
ハードルが高いですから
住宅会社の担当者に
「他にかかる費用はないですよね?」
「撤去費用・農地転用などの別途かかる
 費用はないですよね?」
と質問して
おけば大丈夫です。

ぜひご注意を。

第299回につづく。