第58回:契約と引渡しの関係。

第58回:契約と引渡しの関係。

鍵の引渡し 契約時期 引渡し時期 会社の決算月

契約は家を建てる契約。
引渡しはお金を払って鍵を引き渡してもらう事。

どちらも「お金」が関係していますから、契約と引渡しは「いつ」行われるのかをしっかり把握しておきましょう。

住宅会社の都合で勝手に決められたり、伸ばしたり縮めたりされちゃいます。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトh心の中。

 

営業マン
それでは契約の内容の
ご説明ですが、
3月25日の大安にご契約
この時に契約金をお持ち下さい。
鍵のお引渡しは
8月25日の大安にお引き渡し
となります。
お客様
じゃあ9月には
新しい家に引っ越せる
いるという事ですね。
営業マン
はい!そうです。
営業マン
このお客は選ぶのを
とても迷って時間が
かかりそうだから
早く入居できるよって
話に食いついてくれて
よかったよかった。
営業マン
ご契約後に打合せが
本格的に進むので
しっかり選んで下さいね。
お客様
分かりました!
お客様
結構早く家が完成
するんだな〜。
これから選んでいくのが
楽しみだな〜。

ところが4月の中頃になると、

営業マン
着工まで残り期間が
少なくなりました。
次回の打合せで
すべての項目を確定する
流れになりますので。
お客様
ええ〜!
まだキッチンのパターンとか
壁紙の雰囲気とか
照明やコンセントも
考えたいのに〜〜!
てゆうか別に9月に
引っ越せなくても
いいんだけど。
お客様
あのぉ。ずっと住む家だから
焦って決めたくないので
もっと色々考えたいです。
家ができるの別に8月じゃ
なくてもいいんですが。
営業マン
ええ!!
それはだめだよ!
上期の売上に入ってるし
もう変更できないって。
営業マン
いや契約書の記載の
工期で進めていますから
伸ばすとなると違約金が
発生します。
お客様
ええ〜〜!
こんなに選ぶ時間が
ないって知らないよ。
別に8月ってこちらが
お願いしたわけじゃ
ないのに。。

 

いやあ怖いですねぇ。でもホントよくある話です。

会社にもよりますが、大きい会社だと3月決算なので

・3月に契約を取り込みたい。

理由は、「来年の申し込みもたくさん入っていますから経営は大丈夫です!」と言いたい。

・9月が上期の中間締めなので工事を完成させてお金をローンで払ってもらいたい。

理由は、「上期で経営進捗は予定通りです!」と言いたい。

だから、契約した時の「工期」はなかなか変更を受け付けてくれません。

※役所の確認申請業務などが長期化するケースは逆に「仮ですよ」と延ばせるようにしています。

中小企業の工務店では、「引渡し」がいつになるのか?を確認しておかないと「ドンドン延びる」傾向があります。

今回のケースのように、選ぶ時間が欲しいの場合は契約と工事の間にある「打合せの期間」がどれくらいあるのかをしっかり確認しておけば良かったですね。※担当さんが雰囲気を読んでくれる方なら、打合せ期間を長めに確保してくれてたりすることも。

結論:契約の時に「打合せの期間」を確認しておく。

会社によっては

・打合せの回数制限があったり
・会社の資金繰り都合に合わせて変更されたり

といろんなケースがありますので

「契約する時に確認しておく」

ことが一番大切です。

もちろん、選ぶ側もエンドレスに時間をかけられないんだと知っておいて集中的にイメージをかためていかないといけません。

第59回につづく。

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