第600回:境界明示はとっても大切。

第600回:境界明示はとっても大切。

(検索ワード:境界明示 ブロック 境界プレート)

境界とは
土地購入の時に、
ここからがウチの敷地だよ
と示すもの。

そんなの当たり前でしょ。
と思いがちですが、

案外テキトーなケースが
多いのです。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

お客様
この土地で
買い付けを出そう!
ちょっとでも
安くならないかな。
不動産屋
ああそれなら
お断りします。
値引き交渉は
この物件は
お受けできませんので。
お客様
強気だな・・汗。
まあ仕方ない。
なかなか出ないところだし
この条件は欲しいし。
お客様
はい。では
そのままの金額でOKです。
進めてください。
境界を分かるように
してください。
不動産屋
チッ。
いちいち測量してたら
金額がかかって
合わないよ。
不動産屋
現況ですよ。
それぞれブロックが
あるから
分かりますよ。
お客様
あ。そうなんですね。
分かりました。
契約後、決済直前に、
お客様
あれ?
お隣のブロック
少し傾いてない??
それに根元の位置が
少しだけウチの敷地側に
ズレてない?
不動産屋
え?
たしかにズレてる・・
古いブロックで
鉄筋が入ってないから
ズレてるな。。
なんでギリギリの時に・・
もう現況だって押し切ろうか。。

いやあ怖いですねぇ。
でもホントよくある話です。

境界とは
コレです。


ああ〜見たことある。
という方も多いのでは。

このように
きちんと位置が分かりやすく
現地に示されていればいいのですが、

正規にコレを行うには
隣り合う土地の所有者に
集まってもらって
「ココが境界で間違いないですよね?」
と目視確認して
サインをして
プレートを打ち、
測量したものを
登記する。

という手続きになるので
数十万円くらいかかります。

だから
「費用かけたくない」
と避けるケースがあるのです。

今あるブロックが境界だから。
なんて言われても
・真っ直ぐじゃない
・傾いていて垂直じゃない
などなど
境界トラブルは絶えません。

結論:将来のため境界明示は鉄則。

ここで手を抜いたり
押し切られると
後々苦労するだけです。

第601回につづく。