第687回:よくある住宅ローンの疑問11。

第687回:よくある住宅ローンの疑問11。

(検索ワード:住宅ローン フラット35 全期間固定金利)

初めての住宅ローン。
大きな金額、
長い返済。
不安がいっぱい。

でも
アレレ?って
気づくこともあるけど
これってどうなのかな?

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

営業マン
ではローンの審査は
変動金利の商品
こちらで進めましょう。
お客様
え?
フラット35の
固定金利が
気になってるんですけど…
営業マン
え?
固定だと
支払いが上がるから
予算下げないと
いけないじゃん。
総額が合わないよ。
マズイマズイ。
営業マン
今は
断然、変動の方が
金利が安いので
オススメですよ!
お客様
そうなのかなあ。。
いやあ怖いですねぇ。
でもホントよくある話です。
このやりとりは
いろんな意味が含まれています。
(お客様の心理)
・長い住宅ローンだから
 金利が上がって
 支払額が高くなるのは不安。
 だからフラット35の商品を
 もっと詳しく考えてみたい。
 「月々の支払い」視点ですね。
(営業マンの心理)
・固定金利1.2%だと支払いが
 高くなる。
 支払いが高いとお客様が
 怖がるので、
 少しでも支払いを安く見せたい。
 だから最安金利で
 支払いを提示して
 安く見せたい。
 「意外と安いでしょ」アピールですね。
・仮に1.2%の支払いが10万 3400万円として
 これを0.6%の支払いなら8万 3400万円なので
 同じ0.6%の支払い10万 3800万円まで
 予算が上げられる。
 家を小さくしなくてもいいし、
 高い土地でも提案できる。
 「売りやすい予算」戦略視点ですね。
 
いかがですか?
全く視点が違うのが
わかりますか?
これが怖いところです。
 
そして原点に戻りますが、
フラット35は
その名の通り35年間
金利が変わらない
「安心感」重視の
住宅ローンです。
フラット35の金利で
支払い金額がOKなら
一番安心できます。
ただ
これだけ超低金利時代が
続いていると
いったん目先は
安い金利でスタートして
金利が上昇傾向を
感じてきたら
「借り換える」
というのもアリ。
ただ金利が上昇しているなら
借り換え先も上昇しているので
大差はないかもしれません。
結論:支払い金額がOKかを優先する。
大切なことは
「家を売るための予算ありき」営業マンの
口車に
乗らない
ことです。
借りるのはお客様。
支払うのもお客様。
お金の話は
営業マンに完全に
任せてはいけません。
第688回につづく。

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