第360回:補助金等は資金計画と分けて考えよう。

第360回:補助金等は資金計画と分けて考えよう。

補助金 資金計画 給付金 申請経費 太陽光売電

家は高額なお買い物。だから営業マンは、少しでも自社の家の価格を安く見せようと必死です。

補助金や給付金制度が新しくできると、あの手この手でごちゃ混ぜにしてきます。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

 

営業マン
う〜〜ん。
このお客
予算キビシイからなぁ。。
やる気はあるから
なんとか契約とりたいけど、、
困ったなぁ。
センパイ
お?
何ぶつぶつ
言ってんだ?

 

なんだ予算かよ。
簡単簡単。
ローンの支払いだけ
見せるから
高く見えるんだよ。
太陽光の売電収入や
ローン減税の還付額を
支払いに混ぜちゃえよ。

営業マン
あ!センパイ!
さすがっす。。
たしかにこれなら
ローンの支払いが
安くなって見えますね。
センパイ
見えますね。じゃねぇよ。
安いんだよ!
営業マン
あ!スンマセン!
これで月々の支払いは
安く見えましたが、
総額も大台に乗って
高く見えるんですよ。。
どうしたら。。
センパイ
そんなの簡単だよ。
住まい給付金や
浄化槽補助金も
組み込んで
マイナスしちゃえよ。
全部家の資金計画に
入れるんだよ。
後でポケットマネーに
振り込まれるように
考えるから
ダメなんだよ。
営業マン
あ!なるほど〜〜!
さすがセンパイ!
これなら約100万近く
総額下がったっす!
これならお客の
言ってた数字に
ハマりますよ!
センパイ
契約決まったら
おごれよ。
そして次の打合せで、
お客様
あ!月々も
思ったより高くなくて
よかったぁ〜〜。

 

総額もなんとか
大台に乗ってなくて
よかったわ。

営業マン
ええ!なんとか(汗)

 

この補助金申請の申請費は
別途必要ですからね。

営業マン
申請費って名目で
少しでも取り返さないとな。
お客様
はい!
それは必要ですもんね。

いやあ怖いですねぇ。でもホントよくある話です。

見積:家を建てるために必要な工事費
諸費用:家を建てるために必要な工事以外のお金

この見積と諸費用は、支払うお金です。

補助金は、もらえるお金です。

家の見積が2,500万円(税込)
諸費用が150万円(税込)
浄化槽補助金が30万円なら、

総額2,650万円
▲30万円
改め
総額2,620万円

と考えておきましょう。

なぜこういう説明をしたのか?

それは、補助金は、家が完成して入居後しばらくしてから入金になるからです。

もし今の総額を2,620万円で進めてしまったら、補助金30万円は完成後に給付申請をしてから後日入金になるので、あと30万円は先に支払って後日補助金からもどってくるのがお金の流れです。

つまり30万円は、先に一度支払うようになるからです。

補助金にも二種類あって、上記のように後日もらえるものと、建築会社に直接振り込まれるものがあります。この建築会社に振り込まれるものはお客様が持ち出し負担はないので、この場合に限り見積から相殺しても大丈夫です。

もう一度言います。

見積や諸費用は支払うお金。補助金はもらうお金。

支払う時期ともらう時期は違いますから、混ぜて考えるのは危険です。

同じテーマで「太陽光の売電収入」もありますが考え方は同じです。

毎月のローン支払いが9万円。
太陽光の売電収入が毎月1万円。
差引8万円。

これは×です。

毎月1万円発電するかどうか分かりませんから。

実質○万円なんて表記は、信用してはいけません。

住宅ローン減税も同じです。この減税は1年間分を1度に還付されますから、毎月分割で戻ってはきません。

毎月のローン支払いが9万円。
住宅ローン減税の月平均が1万円。
差引8万円。

これも×です。

本来の毎月の家計収支と合わなくなります。

家の価格を安く見せようとする会社ほど、これらを全部ぐちゃぐちゃに混ぜてきますから注意してください。

結論:支払いともらえるお金は、分けて考える。

お金の考え方(整理方法)は、自分が納得できるように一度立ち止まって整理しましょう。

第361回につづく。