抜けを仕掛けて、開放感を演出しよう

抜けを仕掛けて、開放感を演出しよう

オシャレで使いやすくなる家の設計手法「抜け感」とは?

 

寝室は子供部屋を、もっとオシャレに。
リビングやキッチンを、もっと便利に。
どの家にもカンタンな仕掛けを
設計できる「抜け感」とは?

 

部屋を広げずに、オシャレになるの?

オシャレにしたいけど、
そのために部屋を広くするのは
大変だなぁ。
広さはそのままに、
ちょっとした工夫で
オシャレに、開放感を感じる
「抜け」の設計手法を
ご紹介します。

 

なかなかいい提案が出てこなくて…

家具を置いたら狭くなるなぁ。
でも予算の都合で、
これ以上広くはできない。

もっとオシャレな家にしたいし、
もっと使いやすく快適な家にしたい。

ウチももっと良くしたいけど、
なかなかいい提案が出てこなくて…

建築士さんの家は、
どうしてオシャレで
使いやすいんだろう。

 

平面だけで、間取りをつくらない。

実は、
間取りを平面だけで
考えているのが原因です。

長方形の部屋を並べていく
間取りの考え方には
限界があります。

上から(平面)だけで、
間取りをつくるためです。

建築家は、

「ここに窓をつくると、空間に開放感が生まれる」
「ここに抜けをつくると、奥行き感が生まれる」

といった
立体的な想像をしながら
設計をします。

建築には
「抜けの設計」という手法があります。

抜けを取り入れると、広がりを感じる。
抜けを取り入れると、美しくなる。
抜けを取り入れると、その先が気になる空間ができる。

この「抜け」は、
実は簡単に
取り入れることができますよ。
実際の事例を見ながら
解説していきますね。
ぜひ我が家の間取りに
取り込んで欲しいと思います。

 

抜けを仕掛けて、開放感を演出しよう
1)抜けを仕掛ける。とは?
2)寝室編
3)子供部屋編
4)リビング編
5)玄関編
6)キッチン編

では、早速一つずつご紹介しますね。

 

1)抜けを仕掛ける、とは?

建築用語で、
設計プランに「抜けをつくる」
と表現することがあります。

さて、抜けって?

マスオが提案する
どの家でも
カンタンに採用できちゃう
「抜け」です。

人は「広がり」を
感じた時に
ゆったりとした空間に
身を置いていることを
自覚して
ゆるりとした時間を
過ごせると思います。

窓を大きく開けて
開放感を感じるように、
室内でも
ちょっとした「抜け」を
設計に仕掛けると
気持ちの良い部屋に
なりますよ。

では事例別に
ご紹介しますね。

2)寝室編

ベッドの後ろを
アクセントカラーに
グレーを入れています。

奥にダウンライトがあり
何の部屋かなと
奥行きを感じます。

横から見ると、
こんな感じになっています。

テレビを壁掛けにすれば
家具は何も置かなくてOK。

読書灯を兼ねて
一つだけブラケットライトを
アクセントの壁に
つくると
優しい灯りが楽しめます。

ワンルーム扱いになるので、
エアコンも部屋全体を
快適にしてくれます。

見た目の抜けだけでなく、
機能的にもスッキリして
広く使える寝室です。

 

3)子供部屋編

子供部屋には
クローゼットがあれば
いいでしょ。なんて
軽〜く流さずに
オシャレに使いやすく
設計しちゃいましょう。

自分の部屋で
過ごしていく時間は、
大人になるための
準備期間。
多感な時期だからこそ
快適にしてあげたいですね。

ベッドや一人掛けソファを
置けるように
くつろぐスペースは
ゆったりと。

部活やハマっていることを
アクセントの壁に
楽しんで出していきましょう。

その時の気分によって
また取り替えてもOK。

散らかりがちな
デスクや収納系は
キッチリ奥にまとめます。

 

横からみると
こんな感じになっています。

モノの量が
左右で違うのが
分かりますが、
くつろぐスペースは
ゆったりと。

でも集中ゾーンは
キッチリしまえるように
場所を決めておきます。

デスクで頑張る
スイッチON!の時と
ベッドでゴロゴロ
スイッチOFFの時間を
子供部屋のゾーンすみ分け
することで
簡単に
快適に
切り替えられます。

え?これなら
パパの書斎に欲しいって?

そんな声も
よくありますが、
お子さんの成長に
一人の時間も
とても大切です。

有意義な時間を
過ごせるように
環境を整えてあげたいですね。

 

4)リビング編

リビングに抜けを
つくる一番のメリットは
「リビング収納」です。

よく使うけど、
生活感を出したくないから
隠したい。

TVの壁をアクセントにして
見せ場をつくりつつ、
その裏側はたっぷり収納。
とても使いやすく
オススメです。

せっかくのメインフロアですから
ぜひアクセントの素材選びに
こだわって欲しいです。

クロスで遊ぶのもアリ。
木やタイルで質感を演出もアリ。
レンガや石でラグジュアリーに
するのもアリ。

合わせて照明との組み合わせも
意識してくださいね。
上部を抜いているので
間接照明よりは
壁付のブラケットライトが
選びやすいと思います。

 

横からみると
こんな感じになっています。

小さくても収納部屋として
確保できるので
壁全体を活用できます。
扉も不要です。

実は、
「リビング収納」が
一番よく使います。
しまうものを書き出すと
一番多いのも
生活ゾーンの中心ですから
近くに全部
配置できると
とても便利です。

天井が抜けによって
つながるので
照明はリビングと
一緒に配置しましょう。
リビングから見えている
と意識しながら
ダウンライトの配置を
考えるのが
キレイに仕上がりますよ。

 

5)玄関編

玄関も壁の位置に
少し変化を入れると
抜けのある空間になります。

広がりを感じる玄関
収納もたっぷり確保した玄関

ぜひ間取りに採用して欲しいと
思います。

ポイントは
壁を天井まで上げずに
天井がつながったように
まとめること。

広がり感が演出でき、
隠したい収納を
シンプルに見せない
仕上がりになります。

靴や傘に
ほうきやベビーカーも
土間収納に。

お出かけコートや
保育園帽子などは
ホール収納に。

 

横からみると
こんな感じになります。

玄関は
ご家族がメインで使いますが、
ゲストのための
収納があると
すごく助かります。

コートクロークは
来客時のスリッパや
お客様用のコート預かり
にも大活躍します。

土間収納側は
ゲストの傘、
お出迎え時の
掃き掃除用ほうきや
ちりとり。

抜けをつくっている壁に
手すりがあると
ブーツの脱ぎ履きや
ご年配の方にも
やさしい玄関になりますよ。

 

6)キッチン編

キッチンに抜けがあると
広がりを感じる
開放感に加えて、
清潔感もアップします。
見えるモノが少なくなり
圧迫感がないのが
その理由です。

このスケッチは
アイランドキッチンなので、
構造的に柱が
必要なケースもあります。
柱はアクセントに
見せちゃいましょう。
オシャレになります。
柱に両面時計もいいですよ。

実は、壁の裏には
二つの収納ゾーンが
隠されています。

たっぷりストックできる
食品庫と
ゴミ捨て動線も兼ねた
勝手口です。

横からみると
こんな感じになります。

レンジや炊飯器のある
カップボードの裏側は
食品庫です。

抜け感を出すために
もうけた壁の後ろに
たっぷりストックできる
食品庫。
家族みんなの食材が、
どこにあるのか一目瞭然で
とっても便利に収納できます。

反対側は、勝手口。

抜けを感じる壁の後ろは
食品庫だけでなく、
勝手口ゾーンも
併設できます。

キッチンは
メインゾーンにあるため
いつもキレイでオシャレな
状態を保ちたい。

だから一部
土間の床があると
とっても重宝します。

多少その場置きに
していても、
隠れたスペースなので
気になりません。

外履きサンダルが
雨に濡れないのも
人気です。

 

まとめ

ポイントと事例をもう一度。

抜けを仕掛けて、開放感を演出しよう
1)抜けを仕掛ける。とは?
2)寝室編
3)子供部屋編
4)リビング編
5)玄関編
6)キッチン編

素敵な抜けを仕掛けて、
ごゆるりとおくつろぎくださいませ。

おしまい。