第123回:〇〇相当という誤解。

第123回:〇〇相当という誤解。

(検索ワード 長期優良住宅相当 耐震等級3相当)

ホームページや
モデルハウスの懸垂幕でよく見かける
「〇〇相当」
という表現。

からくりがあります。
ご注意ください。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

お客様
地震に強い家が
いいよね。
「耐震等級」って
記載が気になるよなぁ。
A社の営業マン
いらっしゃいませ!
ウチは全棟
最高等級の
耐震等級3相当の
構造性能の家ですよ。
お客様
相当って
何ですか?
A社の営業マン
はい。
お客様のご注文によって
間取りを作成しますから
間取りが決まらないと
確実に3とは
言えませんが
皆さん3を確保できていますので
実際は全て3と言いたい
ところです。
A社の営業マン
予算と
間取りの要望に
よっては
3確保しなくて
いいよって
ケースもあるけどね。
お客様
こっちの会社は
どうかな?
やっぱり相当って
書いてあるけど。
B社の営業マン
いらっしゃいませ!
ウチは地震に強い
設計と工法で建築しますので。
耐震等級3相当になります。
お客様
相当って
何ですか?
B社の営業マン
はい。
耐震等級3を確保できる
設計をしていますが
正式に性能評価を
ご希望されなければ
3相当になります。
性能評価の費用が
数十万かかりますから。
お客様
実質3確保できているから
わざわざ第三者の評価が
いらない(費用を下げる)
なら
なんちゃって3
って事ですか?
B社の営業マン
まあ平たく言うと
そう言う事ですね。
B社の営業マン
このお客
理解が早いな。
でも間取りに
こだわると
3は無理だけどね。
基礎の仕様も変わるし。
お客様
会社によっても
トークが違うし
間取りによるとか
正式じゃないとか
よく分からないな。
いやあ怖いですねぇ。
でもホントよくある話です。
このお客様はなかなか
お勉強されていて
理解が早いケースですが、
だいたいはこう簡単にはいきません。
「耐震等級3相当」
と言う表現は
「耐震等級3と同じくらいですよ」
とニュアンス表現をしているだけで
正確には「耐震等級3」では
ありません。
相当 という表現は
「同じくらいの性能が確保できるカモ?」
くらいに読み取っておいてください。
なぜか?
①間取りが決まって
 構造計算して
 3が確保できるからです。
 無料で構造計算まで
 行ってくれる会社は希少です。
 契約後に有料の構造計算に着手する
 のがほとんど。
 ※契約後にやっぱり
 このままでは確保できない。
 なんてことも。
②耐震等級3を確保するために
 構造の質を上げる(コストアップ)
 基礎の質を上げる(コストアップ)
 申請費用別途必要(コストアップ)
 と言ったことから
 標準仕様ではないので
 オプション仕様のケースも多い。
 「〇〇相当」とは書いているが
 「標準対応」とは書いていない。
 ※この場合、追加工事費用が
 結構見積で出てきます。
まとめると
・標準仕様で〇〇相当になるのか?
 オプション(OP)ではないかを確認する。
・ちゃんと「性能評価」をもらえるのか?
 なんちゃって、はあくまでなんちゃって。
結論:OPかどうか?と正式な等級証明をもらう。
〇〇相当を相当のままにしてはいけません。
相当のままでいいなら
それはその性能に対して
さほど重視していない
ケースなら大丈夫ですが
こだわりポイントなら
要注意です。