第285回:間取りの著作権。
(検索ワード:間取り 著作権 他社に持ち込み プラン使い回し)
個人情報は
法律が守ってくれます。
でも
お客様のために作った
間取りやパースなどの提案資料は、
誰のもの?
設計事務所と
住宅会社は
この線引きが
大きく違います。
※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

プランキレイに
まとまったと思って
いるんですが。。

なんかやだなぁ。
この人うまく
伝わらないのかな。。


気に入った間取りが
あったりします?
よければ見せてもらえませんか?
イメージを共有したいので。

写メですけど、、
このあたりが
気に入っているんです。
このスペースも
できたら欲しいなって
思っていて、
ちょっと家が大きいんですけど
でも広いリビングはいいなぁって。

他社でだいぶ進んでるんじゃんか。
まあいいや。
この間取りベースに
直せば獲れるな。
ウチにくるって
ことは価格が合わないか
この間取りの気に入らないところを
おさえておけばいいな。
しかしよくしゃべるじゃないかよ。

ではコレをベースに
もっと使いやすく
していきましょう。
せっかく打ち合わせを重ねて
ここまでまとめているのなら
気に入っているところは
しっかり採用していきましょう。

そうなんです。
この間取りいいんですけど、
少し大きいから高くて。。

本音が出てきた。。

取れてホッとしたな。
A社さんには
悪いけど
間取り見せちゃった。
いやあ怖いですねぇ。
でもホントよくある話です。
「家を売る」スタイルの典型ですね。
気に入った間取りがあるのなら
それをベースに
直していけば
面倒くさい間取り打合せが
短縮できて
予算合わせれば
契約できる。
気に入った間取りだから
・あれ?こんな広いリビングだと
柱が必要じゃないかな?
・あれ?この階段下トイレは
天井低すぎるんじゃないかな?
・あれ?外観の窓の配置が
グチャグチャで美しくないような?
こう言った
思いつくところは
すべて「スルー」されます。
契約が目的ですから。
逆に
見せちゃった・・の罪悪感も
ありつつ
会話の噛み合わないイライラや
同じやりとりを
会社に訪問するごとに
繰り返すストレスもあって、
効率化を図ってしまう。
双方の感じることが
ありますね。
図面を描くのは
お金は無料でも
経費はかかります。
人件費です。
でも図面を描かないと
具体的な建てる話が
できないので
一般的に
住宅会社は
プランの作成や提案は
「無料」です。
でも設計事務所は
図面屋さんなので
工事で稼ぐことができませんから
「設計料」をもらうスタイルです。
だから設計図が
他社に流れないような
プライドとクオリティと仕組み
で提案してきます。
人が描いた図面だから
別の人が見た弱点もありますが
そこを修正してくれるケースは
あまり多くありません。
また、
お客様の生活シーンを
想像して提案してくれた
魂のこもった図面が
他社で建築されるのは
我が子を汚されるような
心理に
設計者としてはなります。
思い通りや期待以上の提案が
できない設計スキルに
悔しさを感じつつ
レベルアップしていくものですが
なかなかこのあたりは
難しいですね。
マスオ個人も
提案プランはすごく気に入って
いただいたけれど
工事する金額が合わずに
もっと安く建てられる会社で
マスオプランのまま
建築した家を
見た時は
嬉しい反面、切なさも残ったりします。
喜んで暮らしていただけるのが
設計冥利に尽きますけどね^^。