第23回:返済比率35%はキケン。

第23回:返済比率35%はキケン。

返済比率 住宅ローン 年収 手取り収入

住宅ローンの審査基準の中身をよく見ると、「返済比率」と言う言葉があります。

返済比率とは、簡単に言うと「年収に対して住宅ローンの支払いが占めるウエイト」の事。例えば、

年収500万円の人が毎月10万円の住宅ローンを組んだ時

毎月10万円 × 12ヶ月 = 年間120万円

年間120万円の支払いは、年収500万円の24%に当たるので、

年収の約4分の1が住宅ローンの支払いに必要になるって事です。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

 

お客様
だいたいどれくらいの
支払いが大丈夫なのか
イマイチ分からないんです。
営業マン
お?何にも知らない客
なんだな。よっしゃあ。
営業マン
住宅ローンについてご説明
しますね。「返済比率」
と言う言葉をご存知ですか?
営業マン
多分知らないって
言うだろうね。
お客様
いえ。分かりません。
営業マン
住宅ローンをたくさん
借りたら大変ですから
返済の比率を示す数値です。
だいたい35%以内なら
安全と言われていますから
この範囲に入るように
予算を考えましょう。
住宅ローンの審査基準にも
記載があるので安心ですよ。
お客様
ヘェ〜。なんかプロって感じ。
銀行の審査基準って
そうなってるんだね。
お客様
ではウチだと
どれくらい大丈夫ですか?
営業マン
それでは計算してみましょう。
コチラのシートにご年収などを
記入下さい。
営業マン
お!年収500万以上あるな。
奥さんも働いてるし。
頭金ゼロか。
車のローンは無し。
それならフルローンだな。

 

いやあ怖いですねぇ。でもホントよくある話です。

お客様は何も分からないから、営業マンが考えた限界MAXの予算で土地から計画する羽目になりそうです。

キケンがいっぱいのやりとりですが、ポイントは3つ。

①返済比率の安全圏は、25%以内。
②返済比率は手取り所得の計算じゃない。
③奥様は産休・育休で収入がゼロの時期もある。

特に大きいのは②です。

年収500万と言っても、社会保険などで天引きされるので手取りは400万前後です。

住宅ローン月10万円→年120万円の負担は、年収500万円でも、実際に手元にのこる手取り所得の400万に対してだと30%に当たります。

つまり、手取り所得の3分の1がローンです。

営業マンの言う返済比率は、年収ベースだから25%。

実際は、手取所得での生活だから30%。

この違いを知っておかないと、返済比率というプロっぽい用語に騙されて、カツカツの厳しい支払い地獄になることも・・。

つまり、手取り所得での状況で計算するなら、返済比率の安全圏は25%以内が基本だと知っておきましょう。

結論:年収ベースの返済比率は、25%以内にしよう。

営業マンは売りたいから、「予算」はめいいっぱい欲しい。

お客様もこだわりが入ってくるので、「予算」を上げたい。

双方の目的が一致すると「予算」は上がる方向に。

上がる方向になる前に、我が家の安全ラインを知っておかないといけません。

参考にこちらもどうぞ。
第15回:安い金利の提案は怖い。
第29回:ライフプランにご注意を。
第38回:住宅ローンの収入合算にはご注意を。

第24回につづく。