新築住宅の保証が複雑でよく分からないよ。カンタンに知りたいな。
新築住宅の保証の仕組みはとっても複雑。え?10年間無料じゃないの?なんてトラブルも少なくありません。瑕疵?基準?専門用語も多くてチンプンカンプン。何を、いつまで、無料で、修理してくれるのかが知りたいですよね。
原因は、トラブルにならない表現が回りくどいから。
法律の条文と同じです。文字にすると誤解がないように難しい単語で回りくどい表現になるため、そのまま読まれてもお客様にはなかなか伝わりません。住宅会社側も言った言わないのトラブルを避けるため、同じような言い回しをするためです。
この記事で、ざっくりしたイメージをつかんだあと詳細を理解する。
まず「仕組み」をつかんでください。その上で欲しい部分の「詳細」を理解してください。保証のイメージがつかめたら住宅会社さんと具体的に質問のやりと理をすれば安心です。初心者の方もサラッと読めるように進めていきますね。

この記事の目次
1新築住宅の保証の仕組みとは?
保証の仕組み
保証の対象
2新築住宅の保証はいつまで?(通常)
期間①(普段触らない)
期間②(よく使うところ)
3新築住宅の保証はいつまで?(延長保証)
延長保証って何?
4新築住宅の保証のオススメ
ベストな保証
5住宅会社選ぶ時に保証のどこを見る?
チェックポイントは4つ
6もし住宅会社が倒産したら?
倒産したら…
7維持管理の視点
維持管理の方法
長期優良住宅の安心
8まとめ
それでは一つずつ解説していきますね。
1新築住宅の保証の仕組みとは?
保証とは、責任をもちます。という意味です。
・家が傾かないように構造は10年保証です。
▶︎10年間はもし傾いたら直します。ということ
・キッチンのカラン(蛇口)は1年保証です。
▶︎カランからの水漏れは1年を過ぎると有料で交換や修理になるということ
ここでポイントは、必ず交換とは限らない。ことです。
カランから水漏れをしている。調べたらパッキンの劣化が原因だった。今回はパッキンの交換で対応する。つまりカランそのものの全交換ではなく、部品だけ交換する対応です。
つまり、対応方法は毎回違います。
責任を持つ。カラン(蛇口)の性能の責任を持つということなので、水漏れしないなら交換の必要がなければ交換はしない。となります。
「家に高い金額払っているんだから、そんなの交換してよ。」が通用しないのはこういうことです。
では、家全体がどのように保証されるのか仕組みを説明します。
保証の仕組み
家一軒の30万個部品がある。と言われるくらい構成部品は大量です。そして釘を数本直してもドアの傾きが直らないように、部品の交換だけでは、家の性能責任を果たせないこともあります。そして家は法律で、安全を守るものと位置づけもされているため、「倒れないこと」「時間の経過や使用によって劣化する」を中心に構成されています。
・主要構造部
家の骨組みや雨水侵入に関する部分
・それ以外
この2つに分かれます。
そして、家が傾いてはいけない。雨が入ってはいけない。と主要構造部には基準があります。この部分を一般的に「長期保証」といいます。
それ以外は、生活しながら劣化していくよく使う部分です。この部分を「短期保証」といいます。
では、何を保証してくれるのでしょうか?
保証の対象
対象は4つです。
・主要構造部
・内装
・設備
・地盤
主要構造部は、安全を守るため。対象は柱などの躯体(骨組み)、屋根、外壁、基礎がメインです。
内装は、使用頻度が高い部分。床、ドア、壁紙、窓あたりがメインです。
設備は、キッチンお風呂などのメインに、給湯器、照明、換気、配線などの設備がメインです。
地盤は、家と別扱いです。基礎から上の部分(家をハコと考える)を支える地盤が軟弱なら、杭などで重い家を乗せても沈下しないのが基本です。
それでは、この4つをいつまで保証してくれるのか「期間」について掘り下げていきます。
2新築住宅の保証はいつまで?(通常)
期間のテーマは「通常」と「延長」に分けないとややこしくなります。住宅の品確法の前提となる、どの住宅会社で建てても同じ保証の部分から説明します。
期間①:普段触らないところ(構造)
主要構造部が10年・地盤10年
期間②:よく使うところ(内部)
内装や設備:2年
詳細は、各住宅会社に確認してください。あくまで最低ラインですからこれ以下の内容はありません。続いて、この期間が終了したらどうなるか?延長保証について説明します。
3新築住宅の保証はいつまで?(延長保証)
保証は責任を持つことだ、と話しました。そして家は引渡し後入居され生活していき、使っていきます。時には地震が来ることもあります。新築時とまったく同じ状態が続くわけではありません。だから保証が最初から長いのではなく、時間を経過した後に「延長」するという仕組みなのです。最初から20年とは表現できないのは、こういう理由です。
延長保証って何?
建物構造保証20年とは言わず、初期保証10年+延長保証10年と表現されるのはこういう理由です。この延長保証には大きな落とし穴があります。それは、
点検して修理をしないと延長できない時がある。
ということです。
例えば、

屋根を点検しましたが、
少しもらいサビが発見
されました。
初期保証を延長されますか?
そのためには屋根の塗装工事
が必須になります。

結構費用かかりますよね?

想定外だよ。。
保証が長くて安心だと
思ってたのに・・
(パターンA)屋根は主要構造部です。初期保証10年経過後、屋根に上がって点検したらガルバリウム鋼板のため、少しもらいサビが発見された。延長保証するためには、屋根の塗装工事が必要。塗装工事をしなければ延長保証はできない。家の保証はここで打ち切り。これが点検訪問は無料。しかし補修工事が必要で10年後に費用が発生する事例です。

初期保証を延長されますか?
こちらの家の屋根は
ガルバリウム鋼板ですので
塗装工事が必須になります。

状況確認してませんよね?

状況を問わず塗装工事が
必要なのです。
現地確認をご希望でしたら
ドローン調査が可能です。
調査費用を別途いただきます。

塗装工事しないと
ここで強制終了?
そんなの聞いてないよ。
さらに見るのに追加って
ボッタクリかよ?
当時の営業担当は
もう退職してるし・・
(パターンB)屋根は主要構造部です。初期保証10年経過後、定期点検で訪問してくれました。初期保証の延長をご希望ですか?お客様宅は屋根材がガルバリウム鋼板のため塗装工事が必要です。こんなことなら屋根材は瓦を選んでいたのに、と思っても後の祭りです。
最初から長い期間の補償ではなく、「延長保証」の場合はよくよく説明を聞いておきましょう。
構造保証30年。その期間中はメンテナンス不要。という表記であればOKですがこういうケースはレアです。延長保証という名で、10年後の補修工事がほぼ確定しています。
延長保証が全て怖いというわけではありません。マスオのオススメする本当の意味での「安心保証」がありますのでご説明します。その上で住宅会社に確認してみてください。
4新築住宅の保証のオススメ
保証の項目「主要構造部」「設備」「地盤」について、下記の内容を住宅会社が扱っているか確認してください。
ベストな保証
主要構造部:メンテナンス不要の初期保証20年
設備:住宅設備延長保証10年
地盤:地盤保証20年
実はそんなにハードルは高くありません。今の家の外壁や屋根など建材は性能が高いので先ほどの追加補修工事不要で20年保証してくれる会社も多くあります。これは、その会社が保証するのではなく、第三者機関の保険に入ってくれているからです。法律で義務化されている瑕疵担保保険とは別の保険です。
キッチンやお風呂はメーカー保証(建てた会社ではなく、そのキッチンメーカーという意味)は1年程度です。最新のキッチンが1年で故障しません。本当に故障し始めるのは数年先です。だから住宅設備のメーカー保証1年を延長して最大10年保証してくれるものが「住宅設備10年延長保証」です。こちらはキッチンのカラン(蛇口)が水漏れなんて時も対応してくれます。1回だけでなく10年以内なら何度でもOKです。24時間365日受付窓口も用意されていますのでとても安心です。これも第三者の会社と提携しているので安心です。住宅会社に電話したら定休日で対応してもらえないなんてことも無くなります。
地盤保証会社によりますが、20年が普通になってきました。住宅会社に確認してください。
上記3つを検討している住宅会社に確認してください。では具体的にどうやって確認するか解説していきますね。
5住宅会社選ぶ時に保証のどこを見る?
チェックポイントは4つ
4つとは、
・主要構造部
・設備
・地盤
・内装
です。
・主要構造部について

何年保証ですか?

入っていますので
10年です。

ですよね?
それではなく、
こちらの躯体の保証です。

・設備について

キッチンなどの
設備の保証は
何年ですか?

提携企業のサポートですので
年中いつでも対応で
安心ですよ。

安心ですね。
同様に、地盤は20年かどうか?です。
内装は、使う部分なので各社1〜2年程度です。ここは仕方ありません。
このように家の保証とひとくくりにせず、構造と設備と地盤を分けて確認していきましょう。保証についてきちんと説明できない担当者はキケンです。
続いて、しっかり保証の確認はしたけど、万一倒産しちゃったらどうなるの?とよくある質問についてお答えしていきます。
6もし住宅会社が倒産したら?
どんなに大きな会社でも絶対倒産しないとは言い切れません。実際に建ててくれた会社がなくなったら、我が家の保証はどうなるのでしょう?
倒産後はこうなる
倒産したら、保証は終わり。なくなります。どこかの住宅会社が「保証を引き継ぐ」ということはありません。フランチャイズの住宅の場合、実際建築してくれた工務店が倒産したからフランチャイズ本社に保証が引き継がれるわけではありません。あくまで「実際に建築した会社」の存続が基本です。
なぜなら、車の車検のようなものが家にはないからです。
どこの会社が、基礎や壁の中をどういった工事で建築しているか?は、分からないからです。だから、品確法で定められた「住宅瑕疵担保保険」は、最低限度の家のつくりかた基準を守っていると唯一安心できるものです。
これは「保険」だからです。住宅会社が保証するのではなく、保険会社が保証する。もし何かあったら修理するための費用を保険金として受け取れる。住宅会社が倒産していてもです。
だから「ウチがずっと面倒みますよ」というトークは、安心ではありません。
結論:住宅会社 + 保険(提携企業)の二本立てが安心
つまり、主要構造部も住宅設備も地盤も、建ててくれた住宅会社とは別の保険に加入しているか、別の提携企業によるサポートという二重構造が安心です。
倒産という最悪のケースに対しての準備についてお話ししました。では実際に新居での生活が始まって維持管理はどうしていけばいいのかを説明します。
7維持管理の視点
自動車は全てのパーツをバラバラにして、また再度組み立てできます。しかし、家はできません。だから維持管理については必ず質問をしましょう。
維持管理の方法
維持管理のポイントは2つです。
・点検しやすい
・交換しやすい
床下点検口を開けても、キッチンの配管が全く見えない。潜るルートが確保できない。これでは全くダメです。家はバラバラにできないので、水道管の交換などの点検と作業スペースを確保してあること。これが大切です。
点検や交換の対象になるのは、設備です。キッチンやトイレなど。また2階のトイレやキッチンがある場合はそのルートがどうなっているかはおさえておきましょう。
長期優良住宅の安心
長く暮らせる家として認定を受けた「長期優良住宅」には、この維持管理等級にも制約があります。長期優良住宅の安心感は、実はここで大きく発揮されます。
8まとめ
ここまで「保証」についてお話ししました。大切なマイホームです。プロに任せておけば大丈夫と放置せずしっかり確認してください。