マスオシャレシリーズ:照明編1
「まるで20畳?に見えちゃう、照明計画」
モデルハウスや展示場の照明はとてもオシャレなんだけど…素敵な提案してほしいな。
ダウンライトは天井に埋め込まれて全体の印象がすっきりするので、いいね。でもモデルハウスや展示場を見るとやっぱりオシャレな照明にしたいなと思いますよね。でもどうして素敵な提案が出てこないのでしょうか?
実は、ダウンライトが安いから提案しやすいのです。
LEDダウンライトが一般的に普及してきているので1灯が数千円程度で購入できます。またどの間取りにも建築的な制約を気にせずポンポンと配置しやすいのも採用・提案される大きな理由です。逆に言えば、照明計画にあまり労力をかけないとも言えます。もっとオシャレにしたいならどうしたらいいのかな?
解決は、間接照明の採用の”型”を知っておくこと。
実は、間接照明を住宅に採用するのはとても簡単です。いくつかの”型”を知っておけば、あとば組み合わせて選ぶだけです。
もっとオシャレに見せるなら、このデザインに。
マスオシャレシリーズとは、20年間モデルハウスや住宅展示場の計画に携わってきたマスオの視点で、実際のお客様の家をもっとオシャレに見せるデザインポイントをご紹介するコーナーです。オシャレにするアイデアと共に気になるコストや採用時の注意点などもあわせて読んでくださいね。
この記事の目次
1ちょっと待って!その照明計画、大丈夫?
2今回のマスオシャレ
リビングを広く見せる照明計画
3ココが気になる:室内の明るさ
4ココが気になる:設置価格の差
5ココが気になる:採用時の注意点
6ココが気になる:お手入れのこと
7まとめ
1ちょっと待って!その照明計画、大丈夫?
まずは、こちらをご覧ください。

次回の打ち合わせで
照明のご提案をしますね。
何かご要望はありますか?
特になければこちらから
提案させてもらいますよ。

楽しみです。
えっと・・特に
コレ!というのは
思いつかないので
素敵な提案を
待ってます。

では提案させて
いただきますね。

ご提案になります。
(プレゼンボードを
見せながら)


これって、
なんだか普通じゃない?

とかって選べたりしますか??

照明カタログを
お貸ししますよ。
こちらです。
(分厚いカタログをドン!)

お選びいただけますが
今回提案した内容の合計が
照明予算内になるので、
追加金額が発生しますよ。
ダウンライトだと
室内がスッキリ見えて
コストもおさえられますので
オススメしています。

素敵な・オシャレな
提案をと思っていたのに
オススメの意味が
違ってた・・・汗
後はこんな分厚い本から
選ぶの??
大変そう・・・汗
このやりとり、実はとっても多いのです。
照明選びって、本当はとても楽しいものですが、提案するスタッフさんが事務的な対応だとこのように「すべてダウンライト」の提案がとても多いのです。
例えば、こんな感じです。

この計画が決して悪いわけではありません。例えばこのダウンライトを採用すると、
このオーデリック社の100mm穴の、一般的なLEDダウンライトだと、1個の定価が5,900円(税抜)ですから、1階合計17個です。定価で100,300円です。
最近のダウンライトの性能はとても優れていますから、LEDタイプも価格が安いです。
ただ、今回のテーマは、「モデルハウスや展示場のように、ウチも素敵な家にしたいな〜」と”オシャレ度のレベルアップ”が目的です。
せっかく注文住宅で建てるなら、もっとオシャレにしたいな〜と思いますよね。
実は、家の印象は「照明」でずいぶん変わります。
モデルハウスや住宅展示場を計画する場合には、常に考えているのは、
「見せ場」をどう設計するのか? です。
お客様がモデルハウスの見学に来られた時に、「おお〜素敵〜〜!!」と感動する“見せ場“をどう演出するのか?その中でも、“照明計画“には、特に力を入れて設計していきます。それは、「照明」が家の印象にとても大きく影響するからです。
それでは、具体的にどうアレンジしていけばいいのか、実例を交えてご紹介していきますね。
2今回のマスオシャレ
照明計画をもっとオシャレにする設計コンセプトは、コレ。
「ダウンライトを間接照明に変えてみよう。」
それでは具体的に、事例で見ていきましょう。

「リビングに間接照明」の提案例①
リビングを広く見せる照明計画




テレビ背面の壁に間接照明(コーニス)を採用すると、オシャレに見えます。さらに、照明が分散配置になるため、部屋全体を明るく感じます。照明を分散配置にすると、部屋を広く感じる視覚効果もあるため夜のライトアップをすると開放感を演出することもできます。
「リビングに間接照明」の提案例②




キッチンの天井を15cm下げるだけでLDKの印象は、一気にキッチンが主役になります。下がり天井部分は、アクセント柄を入れて楽しむもよし。間接照明でダイニングゾーンまで優しく照らします。間接照明は反射光を利用するため、目に直接光が入らないので眩しくないのも大きなメリットです。
「リビングに間接照明」の提案例③




大きな窓を覆うようにカーテンを下ろしますが、そのカーテン全体を照らすようにカーテンボックス内部に間接照明を組み込むと、それだけで格の上がる雰囲気を演出できます。ドレープ生地でもブラインドでもOKです。
「トイレに間接照明」の提案例




カフェも飲食店も、オシャレなお店はトイレもお洒落です。家にも同じように、トイレに雰囲気を演出するエッセンスがあると楽しいですよ。
「玄関に間接照明」の提案例①




玄関ホールの形状にもよりますが、部屋が正方形に近いなら最初に目に入る壁面を間接照明で照らす。部屋が長方形なら長手方向に間接照明を組み込むことで、素敵な空間に早変わりします。
「玄関に間接照明」の提案例②




間接照明は、壁に反射した”間接的な照らし方”のため、柔らかい光の印象になります。直接目に入らないからこそ、床や壁・天井を照らすことで高級感や非日常感をデザインすることができますよ。
他にも詳しく間接照明の実例を
知りたい方はこちら。
間取りのコツ:間接照明を使ってオシャレな家にしちゃおう。
ここまで、よくある提案事例に「マスオシャレ(間接照明)」を使って雰囲気が変わるケースをご紹介してきました。
照らし方が変わると、部屋の印象ってこんなに変わります。
ポイント:間接照明で壁全体を照らす方が明るく感じる。広く感じる。
それでは、次に「ココが気になる」よくある質問に対して解説していきます。
3ココが気になる:室内の明るさ
照明の打ち合わせでよくあるご質問は、
・照明器具の適正数が分からない。
・照明器具の数が少ない気がして、暗いかな?
・照明器具が多い気がして、こんなに必要ですか?
これらをまとめると、
照明の数と大きさの目安が分からない。
に尽きます。
つまり、目安を知っていれば選びやすいことになります。
照明の目安は、子ども部屋。
アパートでもマンションでも一戸建てでも、子ども部屋の広さと照明器具を基本するのが一番想像しやすいと思います。一般的な洋室6帖の天井に1灯設置する「シーリングライト」の事例で想像してみてください。
仮に、こちらの照明器具をつけたとして、オーデリックの天井設置のシーリングライト6帖用です。この照明器具の明るさが約3,000 lmです。明るさの単位は、lm(ルーメンと読みます)で比較してください。
つまり、
6帖の部屋には、3,000ルーメン
の明るさがあればOKというイメージを知っておきましょう。
これを、上述したリビングの事例で見てみると、


照明器具の変化で、明るさもこんなに変わります。
あとはお客様の空間イメージがどちらなのか?を選んでください。
・くつろぐリビングだから、ほんのり暗い方が好き。
・しっかり部屋全体を明るくしたい。
子供部屋とリビングでは、「用途」が違いますから、このようにお客様の好みで選んでOKです。
【参考】オーデリックのダウンライト(60W相当) OD261894Rで計算。
ダウンライトをワンサイズ明るいものにするなら、
【参考】オーデリックのダウンライト(100W相当) OD261888Rで計算。
【参考】オーデリックの間接照明(約90cm) OL251973で計算。
光の色
現在では、LED電球が一般的なため、光の色も照明器具メーカーによって若干表現が違ったりバリエーションも増えていますが、大きく分けると「オレンジ」と「白」です。

実際に明るさの単位である「ルーメン」で比較しても、白い光はオレンジの光より10%明るいのです。
部屋の印象付けにお好みで光の色を選んでもOK。またウォークインクローゼットのような収納や脱衣室などは、白い光がオススメです。部屋の用途に応じて選ぶのもOKです。
ワンルームのLDKでオレンジと白の光が混ざってもいいの?
気になる続きはこちら。
家ブログ349回:照明色混ぜてもおかしくない?
4ココが気になる:設置価格の差
オシャレにしたいけど、値段も高いよね?
誰もが気になるテーマですよね。
実際に、価格差を計算してみましょう。


価格の差は、47,000ー20,500=26,500円ですが、照明器具は定価販売ではありませんので、実際にはもっと安く抑えられます(定価に対しての提示価格は住宅会社による)。
意外と、間接照明ってリーズナブルに採用できるんですよ。
5ココが気になる:採用時の注意点
間接照明の”失敗あるある”を避けるためにも、ここはチェックしておきましょう。
間接照明のサイズ選択
間接照明は、決まったサイズの照明器具を組み合わせて選びます。

例えば設置する穴の横幅が2.5mなら、約1.5mの照明1本と約80cmの照明1本の合計2本。といった具合です。
ポイントは、
・設置する穴の横幅めいいっぱいにしなくてもOK。
・照明器具同士の隙間はあけない。
この2つです。
エアコンの設置場所
間接照明のとても多い残念な事例は、エアコンです。

気になる続きは
こちらもどうぞ。
家ブログ第452回:エアコン照らさないで。
ドアの位置
これも、間接照明の採用で多い事例です。失敗ではありませんが、仕上がりとしては少し残念です。

照明で照らす相手は動かないものです。美術館でも展示品は静止していますよね。開閉するドアを照らすのは違和感があるものです。ご注意ください。
コーニス照明とコーブ照明の盲点
間接照明にもいろんな種類があります。住宅で採用しやすいのは、この2種類です。

コーニス型は、真下に光が落ちてきます。寝室のベッド配置を間違えると眩しい枕元になりますのでご注意ください。
コーブ型は天井優先なので、直下のエリアが暗く感じます。デスクを置いて読み書きなどの用途には向きません。
間接照明の光を、どのようにインテリアに組み合わせるのか?がとても大切です。
6ココが気になる:お手入れのこと
気になるお手入れは、「掃除」と「電球交換」です。

建築化照明といっても、一番簡単なケースですので安心して採用できますよ。
7まとめ
我が家を「間接照明」を使ってもっとオシャレにする。いかがでしたか?ぜひ気になるところがあれば採用して、素敵なマイホームにしてくださいね。
1ちょっと待って!その照明計画、大丈夫?
2今回のマスオシャレ
3ココが気になる:室内の明るさ
4ココが気になる:設置価格の差
5ココが気になる:採用時の注意点
6ココが気になる:お手入れのこと
