注文住宅で人気のスタディスペースを徹底解説【事例紹介・注意点】

スタディスペースが欲しいなぁ。でも、子供が大きくなったら使わないのかな。どうしよう。

人気のスタディスペース。注文住宅はもちろん規格住宅や建売にも設定されてきていますね。子供が賢くなるリビング学習をぜひ採用したいと思われるお客様が多いのも納得です。でも、子供が成長した後はどうなるんだろう。

スタディスペースを子供専用と思うから不要論が出る。

名前がスタディだから宿題専用と思いがちですよね。でも子供にだけあげなくても家族の家だから家族みんなで使えばいいんです。

家族みんなが使いやすいスペースにすると、楽しくなる。

パパもママもみんなが使いたくなる楽しいスペースにしましょう。間取りのどこにつくるか?サイズはどれくらいが便利か?こだわっていくポイントを知っておけば、ずっと我が家のお気に入り空間になります。スタディスペースのつくりかたや注意点をご紹介します。

この記事の目次

1スタディスペースって何?
 スタディスペースはこんな空間
2スタディスペースの使い道
 スタディスペースは誰が使うの?
 子ども用①:幼児
 子ども用②:小学生
 子ども用③:中学生以降
 フリー①:ママ
 フリー②:パパ
3スタディスペースのつくりかた
 設計する時の注意点
 スタディスペースはどこがいい?
 事例①:ダイニング
 事例②:リビング
 事例③:吹き抜け
4スタディスペースの注意点
 注意点①:サイズ
 注意点②:照明
 注意点③:椅子
 注意点④:物置化を避ける
5まとめ

1スタディスペースって何?

スタディスペースとは、家の部屋の一部につくったオープンデスクのこと。スタディコーナーや、スタディデスクとも呼びますが、同じ意味です。注文住宅の間取り検討段階で、スタディスペースをつくりたい要望が増えています。子供部屋や書斎のように「部屋の中」の机機能と違って、リビングなどの家族みんなが集まる空間の一部につくるのが主流です。

スタディスペースはこんな空間

リビングなどの部屋の一部に、カウンターが一枚あるだけでスタディスペースは完成します。新たに書斎を一部屋作るのは予算や土地の広さなどで難しい場合でも、カウンター一枚でスタディスペースができるのが人気の理由にもなっています。

イメージをつかんでもらったところで、よくある質問の「子供が成長したら不要じゃない?」に対する回答、スタディスペースの使い道について解説します。

2スタディスペースの使い道

「スタディスペースって子供が成長したら不要じゃないの?」

間取り検討段階の方が、迷うのはココです。イメージしやすいように「スタディスペース」と呼ばれていますが、

スタディ = 宿題・勉強 =子供

と連想しやすいため、「子供」が中心になってしまっています。

そもそも、子供専用なのでしょうか?

スタディスペースは誰が使うの?

マスオは、スタディスペースは家族みんなのオープンデスクと思って提案しています。キッズトイレとは言いませんよね。トイレと呼ぶのは家族ゲストみんなが利用するから、使用者を限定しません。スタディスペースも同じです。しかし子供は大きくなっていきます。家を建てた時に赤ちゃんだったり、小学生だったりと入居スタートのタイミングはみなさん違います。スタディスペースを「誰が」使うのか?によってイメージが変わります。使う方によってイメージを想像してみてください。ピンとくるものがお客様の暮らし方に合っていると思います。

子ども用①:幼児

幼児とは、小学校に入るまでの小さいお子様(〜6歳)を指します。ひらがなを覚えはじめる頃から「デスク」が欲しくなりますが、それまでは机に向かうのはお絵描きくらいです。幼児を対象としたスタディスペースはほとんど利用しません。

子ども用②:小学生

スタディスペースの利用イメージがピッタリくるのは「小学生」だと思います。リビング学習を採用するためリビングにスタディスペースを。が一番多い提案ですし、モデルハウスにも実際に展示されているのはやはりこのパターンですね。

子ども用③:中学生以降

中学生・高校生と成長してくると、リビング学習はオススメしません。集中できません。成長と共に、プライベートな時間や空間が必要になってくるので個室(子供部屋)が必要です。スタディスペースで勉強をすることはほぼありません。

フリー①:ママ

実は、ママの部屋ってないことが多いのです。書斎は、パパの部屋と固定観念がついちゃっています。ママ部屋、ママルームなんて用語は、最近少し聞くようになったくらいです。でも実際には、お仕事を自宅ですることもあれば、習い事や町内行事などでパソコン作業や書き物作業もあります。ダイニングテーブルでもOKですが食事の度に片付けが必要ですし、その片づけたものを仮置きする場所もないのです。

フリー②:パパ

すべての間取りに書斎はありません。ママと同様にパパの部屋もないことが多いのです。在宅でのお仕事も増えてテレビ会議やパソコンを設置する場所に困ることもあります。一番多い間取り4LDKの4部屋は、和室、主寝室、子供部屋二つの場合がほとんどです。ソファやダイニングでくつろぐことはできますが、作業する場所はないのです。

子供は小学生時代が中心。実はスタディスペースは家族を対象にして設計した方が断然良く利用するのです。スタディスペースも今後はファミリーデスクと呼ぶ方がニーズに合っていると思います。パパもママも大きくなった子供も気兼ねなく楽しく使えるスタディスペースをつくって、注文住宅をもっと良くして欲しいと思います。

では次に、具体的にスタディスペースをどうやってつくるのか設計ポイントを紹介します。

3スタディスペースのつくりかた

設計する時の注意点

設計するポイントは2つ。
・どこにつくるか?(間取り)
・どうつくるか?(しつらえ)

場所は、間取りと影響します。
机のサイズや照明などは、インテリアと影響します。

ここでは、場所を中心に説明します。設え(しつらえ)については次の4で説明します。

スタディスペースはどこがいい?

実はリビングのリフォームで多い要望の一つに、スタディスペースがあります。ダイニングテーブルだけではやはり限界があるんだなと実感します。

リビングはくつろぐ
ダイニングは食事

ソファでテレビをみていたり、ダイニングテーブルで食事をされているスペースを邪魔せずにパソコン作業する場所が別に欲しいですよね。スタディスペースのニーズは普段の生活の中に浸透しているなと思います。

スタディスペースを作る時に、確認しておくことは1つです。それは、

「オープン型」か「クローズ型」か決めておく

ことです。

オープン型は、家族と会話ができる状況を優先しています。小学生の子供の宿題をお母さんに聞きながらするリビング学習は、まさにオープン型の王道です。

クローズ型は、週に2回は自宅でテレワーク勤務なので、リビングやダイニングに影響しない別空間で集中できる。家族の気配を感じつつ、適度に距離をとれる環境です。

ここで大切なことは、オープン型だから将来無駄になる訳ではない事です。スタディスペースの場所が、お客様の生活スタイルに合わせると「ウチはオープン型がいいんじゃない?」となればOKなのです。

子供部屋をスタディスペースで考えると、集中型(クローズ)特化になりますね。それでは、事例でご紹介します。

事例①:ダイニング

キッチンに向かいあった場所に、スタディスペースをつくっています。お母さんにわからないところを質問したり、ちゃんと漢字の書き順を間違っていないかチェックしたり。オープンデスクの良さが出ています。

オープンデスクは、すぐ使えるように普段は何も置かない状況を保てるように近くに収納を作りましょう。筆記具・パソコン・ファイルなどパッとしまえてサッと出せる状況がとても便利です。

事例②:リビング

リビングの一角に作っていますが、しっかり独立したスタディスペースです。「今はお仕事中なんだ」とそこに座っているだけで家族にも分かるのがクローズ型のメリットです。

ドアで完全に仕切るのもアリですが、多少リビングとつながっているのがオススメです。窓からの採光や空調の効果をリビングと共有できるので、明るく快適に作業できます。

事例③:吹き抜け

吹き抜けに面したスタディスペースです。リビングと階が違うのでクローズ機能がありますが、吹き抜けでつながっているので適度なオープンにもなります。

窓や吹き抜けをはさんでいるので、気持ちのいい空間になります。リビングやダイニングの影響がないので自由に作業ができます。

ここまでスタディスペースをつくる場所にオススメの事例を紹介してきました。次に、スタディスペースを作る時の注意点(設え部分)について解説していきます。

4スタディスペースの注意点

前述では、スタディスペースをどこに作るか?(間取り)について書いてきました。ここでは、スタディスペースをどう作るか?(設え)について説明します。

注意点①:サイズ

カウンターのサイズは
高さ(H)70センチ
奥行き(D)50センチ
横幅(W)80センチ

が一人用の推奨です。

横幅は間取りと調整しながら決めてください。奥行きは作業性を考えると40センチよりは50センチをオススメします。

注意点②:照明

天井のダウンライトでは明るさ不足を感じることもありますし、タブレットだと光の反射が眩しくて困ることもあるので、手元用に、別系統の照明を配置できるようにするのがオススメです。

ダウンライトは、デスクの直下を少しズラす。
スタンドライト用のコンセントを一つ。

この2点を意識してください。

注意点③:椅子

オープン型ならダイニングの椅子と共有できるか検討しましょう。又はスツールのように背もたれのないシンプルな椅子もオススメです。クローズ型なら長時間の作業が快適にできるようにオフィスチェアでもいいですね。デスク高さは70センチですから、座面高や肘の高さを、椅子で調整して楽なポジションを探しておきましょう。

注意点④:物置化を避ける

スタディスペースは収納とセットで考えないと、物置きになってしまいます。机の上には何も置かない。これが基本です。そのために収納をセットでつくりましょう。リビング収納と兼ねてもいいですし、文房具類やパソコンがおける程度の収納でもOKです。

またスタディスペースには、ランドセルや教科書を置かないようにしましょう。物置化する要素がありますし、本来は明日の準備(身支度)をするのは自分の部屋(子供部屋)で行う習慣が大切です。日々のルーティンを形成する意味でもスタディスペースを子供収納にするのは避けたいです。

5まとめ

せっかくの注文住宅ですから、散らからず使いやすいスタディスペースをぜひ採用してほしいと思います。