第152回:補助金に間に合わせる恐怖。

第152回:補助金に間に合わせる恐怖。

(検索ワード:補助金 ZEH 着工時期 完成時期)

住宅の新築に関して
いろんな補助金の制度があります。
家の価格は大きいから
少しでも安くなるならと
お客様の心理はみんな同じ。

ところが補助金は
国の政策だから
お金の出所は税金。
当然「いつまでに」の期日が
あります。

この期日をエサに
「間に合いませんよ」
と危険なトークが飛び交います。

※グレーの吹き出しは会話。ホワイトは心の中。

お客様
あの。できたら
ZEH補助金を受けたいと
考えているんですけど。
営業マン
はい。大丈夫です。
対応できますよ。
補助金の額も大きいので
お得ですよね。
営業マン
ヨシ!きた!
ZEHトークで
一気に決めちまおう。
営業マン
お客様。
ZEHの事について
詳しくご説明しましょうか?
お客様
はい。お願いします。
営業マン
まずZEHとは…
〜〜〜〜。

なので
ウチの場合は
ZEH対応の住宅です。

営業マン
まず、
ウチの家が
ZEH対応ですよトーク。
他社の家は
ZEH非対応だから
割高になるよトーク。
お客様
長くて
よくわからないけど
ここの会社は
ZEHの家だから
コストアップには
ならないって事だね。
営業マン
次にZEHの補助金を
受けるための
スケジュールですが…
〜〜〜〜〜〜
なので
○日までに
決めていただく
ようになりますね。
営業マン
そして
補助金欲しいなら
急がないと
間に合わないよトーク。
お客様
え?じゃあ
結構時間がないですね(汗)。
急いで土地を決めないと
いけないんですね。
そして一気に契約後、
設計さん
ZEHのスケジュールが
ありますので
今回合わせて
設計打合せは3回です。
決めていただく内容は
こちらです。
お客様
ええ?
こんなに決める期間少ないの??
 

いやあ怖いですねぇ。
でもホントよくある話です。

お客様は
「補助金が欲しい」
だから
「もらえるための条件」
をクリアする事に集中します。

営業マンは
「もらえるための条件」
に沿うように
早く契約しないと
「間に合いませんよ」
と言う必殺トークを
斬り込んできます。

補助金を”もらう”ことに
目がいってしまうため
・補助金がもらえる住宅の性能基準
・補助金がもらえるスケジュール期限
に家づくりのテーマが
ズレてしまいます。

補助金を受けるために
着工を○日までにする必要がありますから
逆算すると
△日までに契約してください。

どうですか?
スケジュールが中心に来るので
「間取りの検討期間」
「インテリアの検討期間」
「土地の区画検討期間」
などがすべて
補助金スケジュールの中に
ギュウギュウ詰め
となります。

何が怖いのか?
・自分のペースで打ち合わせを進めたい
・間取りやインテリアをじっくり考えたい
方にはスケジュール中心の家づくりは
オススメできません。

そもそも補助金の受け取り金額から
・申請費用
・補助適用のためのコストアップ
を差し引いて
その手取り額にメリットが
あるならOKですが
一生に一度の家づくりですから
そこのところも合わせて
検討いただきたいと
マスオは思います。
(例)補助金額70万円
   その住宅会社の場合
   申請費20万円・補助対応コストアップ25万
     差し引くと25万円しか残らない。

結論:補助金スケジュールに乗せられない冷静な判断を。

そもそも営業マンの必殺トークに
される「補助金スケジュール」
自体が問題ですが
政策を考える国側は
「補助対象の性能の高い家を増やす」
目的遂行がメインになっているので、

国:家の性能を本年度で何%上げたか?
営業マン:今月契約できるか?
お客様:補助金が欲しい
   (あせって進めて大丈夫?)

この3者の思惑が違う以上
お客様自身で
家づくりのテーマを
一度立ち止まって
検討してから
進めて欲しいなと思います。

参考にこちらもどうぞ。
第123回:〇〇相当という誤解。
第124回:〇〇対応という誤解。

第153回につづく。