家づくりすごろくSTEP8:着工
「だからご近所さんが冷たいのか」
最初は感じのいい人だったのに、なんだか怒ってる様子。なんでこうなるのかな?
地鎮祭の時にご挨拶した時は、よろしく〜って雰囲気良かったのに、工事が進んでいくとなんだか怒ってる様子。私、何も悪いことしていないのに。。
実は、新築工事で迷惑をかけているからです。
お客様には非がなくても、工事中のイライラがストレスになっているので、噴火直前なのです。
解決は、着工前にポイントを確認して”圧”をかけておくことです。
この”圧”が住宅会社の工事監理にいい刺激を与えて、結果ご近所さんにも迷惑のかからない工事を進めてもらえます。事例ごとに詳しくご紹介しますね。
分かれ道:工事に入る前にココをチェックするYES NO
この記事の目次
1工事の品質は、ご近所さんで分かる
2チェック①:挨拶
3チェック②:道路
4チェック③:ゴミ
5チェック④:タバコ
6チェック⑤:仮囲い
1工事の品質は、ご近所さんで分かる
まずは、こちらをご覧ください。
家が完成してご近所さんへ、引っ越し挨拶に、

今度隣に越して来ました。
どうぞよろしくお願いします!

ああ。どうも。
よろしく。
オタクの会社
工事の期間は
本当に、ひどかったよ。

そうなんですか??
それは、申し訳ないです。。。

あんたに言っても
しょうがないんだけどね。
でもあれだけひどかったら
手抜きとかされてない?
大丈夫??

これから長いおつきあいになるお隣さん同士の初めての顔合わせ。普通は、よろしくね。と笑顔で迎えてくれるものです。今回のようなケースだと、苦情が出るくらいストレスが溜まっていた証拠です。
楽しいばかりの新築引越しが、雰囲気台無しです。
「工事の品質」がダメな典型事例です。
そして、これは住宅会社の規模に関係なく、大手でも中小工務店でも起きます。
工事の品質は、2つあります。
「いい材料による品質」と「キチンとする品質」
に分かれます。
「いい材料による品質」は、住宅会社選びの段階でいろんな会社の断熱材やキッチンのグレードなどたくさん見比べているので、納得の上で、ここまで家づくりをすすめていますから、ここで触れる必要はありません。
「キチンとする品質」は、住宅が人の手によって作られていく以上バラツキが出ます。
・いい断熱材も、隙間なく施工しないと効果を発揮できない。
・いい床材も、工事中の養生が適当だと傷がつく。
・いい窓も、工事中の足場や資材がぶつかって傷がつく。
つまり、家の品質は、工事の職人さんや工事監督・住宅会社の施工体制によって大きく変わるのです。
でも、お客様側から、いい職人さんを選べません。誰がいい職人さんなのかも分かりません。いい職人さんを探して連れてくることもできません。
どうしたらいいでしょうか?
答えば、「このお客様は結構厳しいぞ」と住宅会社に警戒させればOKです。
家は、完成して初めてお金を支払いますから。仕上がりに納得できない以上お金は払えません。住宅会社は、お客様に満足・納得してもらわないと最後にお金をいただけません。
だから、「最初に“圧“をかける」ことが大切です。
“圧“はどうやってかければいいでしょうか?
こちらをご覧ください。

工事ってされてますか??

〇〇町ですよね?
2つ現場が進行中です。

近所なので
分かるかもです。

(地図を見せて)
この辺りとこの辺りですね。

現場も多いって
アピールにも
なるね!ヨシ。

見せてもらったんですけど、
・日曜日も工事するんですか?
結構大きな音がずっとしていて
気になりました。
・入口ゲートがなくて
ダンボールが散らかってました。
なんだかすごく気になりました。
細かいような事かもしれないけど、
私たちはやっぱり工事現場も
キレイにしてほしいなって
思うんです。。

えっと。。
・・・(汗)。

ちゃんとしておけよな。。
このお客、契約に
ならないじゃんかよ。。
でも言ってる事は普通だよ。
契約になったらキチンと
現場に釘刺しておかないとな。
つまり、“圧“をかけるために、
・工事現場を見ておく。
・工事現場で気になったことを質問する。
他のお客様の家を建てている工事現場に入ってみるのではなく、外から見るだけでも、キチンとした品質かどうかのチェックはできます。
大切なマイホームだから、細やかな工事監理をしてもらうためにも、チェックポイントをご紹介しますので、ぜひ確認してみてくださいね。
2チェック①:挨拶
工事現場を通りかかったら、職人さんがいらっしゃいます。さりげなく「こんにちは〜」と声をかけてみましょう。

こんにちは〜。
どんな家になるか
楽しみですね〜。

・・・。
(小さく会釈する)

挨拶もなし??

こんにちは〜〜。
どんな家になるか
楽しみですね〜。

どうも〜。こんにちは〜。
そうですね。結構大きい家
ですからね〜。
こちらの方のお身内さんですか??

なるんですね〜。
いや、実は、この会社で
家を頼もうかを
検討しているところです。
ちょうど会社のシートが
見えたので
気になって。
工事現場を通りがかって、挨拶をしてみる。これだけでもこんなに違います。
たかが、挨拶。されど、挨拶です。
職人は口数が少ないのが普通だよ。という声も聞こえてきそうですが、最低限の挨拶はコミュニケーションの基本です。昔は職人さんの機嫌を損ねたら手抜きをされるから、気分を害さないように配慮するなんて風潮もありましたが、今はそんな時代ではありません。
例えば、自分の家の工事を見学に行って
(A社)どぅもぉ〜。
(B社)お世話になります!どうぞご覧になってってください!
どっちのリアクションが気持ちいいですか?
「お客が見に来て邪魔だなあ〜と思ってるんじゃない?」とお客様が遠慮しないといけないのってなんだかおかしく感じます。別に愛想良くしてくれなくてもいいですが、家をつくる職人さんって本来気持ちのいいものです。いい仕事をすることにプライドを持っていますから、「どうぞ見てください!」というスタンスです。
そして顔を見せてくれるお客様のことって、案外好きになってくれるものです。
職人さんがそういう気持ちで家づくりに取り組んでいるのか?それとも、ただの作業と考えているのか?
これは、シンプルに「挨拶一つ」で伝わります。
住宅会社は「業者会」と題して、職人教育や現場指導などを定期的に行っています。小学校でも先生から「挨拶しようね」って日々言われるのと同じです。
結論:職人さんの挨拶で”心”が伝わる。
3チェック②:道路
工事現場を通りがかったら、さりげなく道路を見てみましょう。

資材の搬入や職人さんの出入りなど、工事現場には車両がたくさんやってきます。その都度、敷地の土で道路が汚れます。毎回道路を洗うのは大変です。
だから、道路対策が必要です。
道路対策は、土だけではありません。敷地の砂利が道路に飛び散ると通行の邪魔になったり危険なことだってあります。
工事してるんだから仕方ないだろ!なんて言うのは現場都合です。公共工事で同様のことが発生したら大問題です。公共工事は対策をして民間の住宅工事はしなくていいなんてことはありません。住宅会社に道路対策の配慮の姿勢があるのかを、通りがかってみるだけで簡単に分かります。
土ではなく、釘だったらもっと大変です。
通行した車がパンクした。
通行した子供が転んだ時に怪我をした。
決して特殊なことではなく、日常的にありそうなことです。
道路対策は、大切なんです。
結論:道路が汚れていないか、見てみよう。
4チェック③:ゴミ
工事現場を通りがかったら、さりげなくゴミを見てみましょう。

現地にはたくさんの商品が納品されます。当然包装されていますので、大量の段ボール箱やガムテープなどのゴミが発生します。
きちんとゴミ箱に入れてあるでしょうか?
箱の数も多いので、面倒だからとグチャグチャで山積みになっていたり、箱を潰して平積み状態だと、雨で濡れてグッショリ状態だと、とろけてしまっていたり。
風の強い日は、道路や隣の敷地内に飛んでいってご迷惑をおかけすることも。
たかが、ゴミ。されど、ゴミ。
ゴミの片付けも雑だと、建物内部の状況も似たようなものです。建物内部が雑然としていると床やドア枠などの仕上げ材に傷が多く、お客様検査の時に「え・・・新築なのに・・傷だらけ・・」なんてとてもガッカリすることもあります。
建築現場のゴミって、誰が持って帰るのでしょうか?

段ボールも一つ二つなら、誰かがついでに持って帰ってくれるレベルですが、トラック一台分の量となると、そうもいきません。
現地に届くように手配だけして、ゴミの片付けは最後にまとめて・・なんて監理体制の場合はこのようにゴミが雑然としているケースが多いのです。
ゴミ対策も、大切なんです。
結論:現場が「整理整頓」されているのか、を見てみよう。
5チェック④:タバコ
工事現場を通りがかったら、吸い殻が落ちていないか見てみましょう。
工事現場は、「禁煙」が基本です。
そして、
「場内禁煙」が基本です。
場内とは、敷地内です。愛煙家には厳しい話ですが、タバコはそれぞれの車内で吸うしかありません。
理由は、「火事のリスク」を回避するためです。
工事現場で火災になったら、そんな家誰も欲しいとは思いませんよね。だから火事にならないように工事現場は「禁煙」が基本なのです。
くわえタバコなんて、もってのほかです。
空き缶に吸い殻が捨ててある。これも喫煙した証拠です。
お客様が来られた時のために、喫煙所は?っていう声もありますが、原則工事現場は禁煙です。喫煙所の吸い殻がキチンと消火できてない状態で、吸い殻が風で倒れて近くの資材に燃え移ったら・・・・。
やっぱり禁煙が基本です。
結論:吸い殻がある会社は、やめよう。
6チェック⑤:仮囲い
工事現場を通りがかったら、囲いがあるか見てみましょう。

住宅現場の場合は、仮囲いは安価な「ネット」が一般的です。
仮囲いの目的は、
・ゴミの飛散防止
・工事現場への出入防止
・隣地への汚れ防止
です。
予算が無駄だからと、入り口のみゲートを入れて、3方面に何もしないケースも見受けますが、ダメです。
自分のことだけ考えているとこうなります。工事は数ヶ月にわたります。そしていつも誰かが工事現場に常駐しているわけではありませんから、不在の状況は分かりません。仮囲いも住宅会社の現場に対する姿勢のバロメーターだと知っておきましょう。
結論:仮囲いをケチる会社も、やめよう。
ここまで、「キチンとする品質」で家を建ててくれる会社かどうかの見極めポイントを、工事現場を通ることでチェックできるようにまとめました。
もちろん、これから着工に入る段階でも、このポイントをキチンとしていただくように伝えましょう。
これらのポイントを住宅会社に伝えることで、”圧”をかけるとともに、「キチンとする品質」を確認できるので安心です。
大切なマイホームを安心して作ってもらうためにも、ぜひ確認してくださいね。
家づくりのスタート「地鎮祭」について
気になる続きはこちら。
家づくり学校6コマ:地鎮祭でカッコよく。
